くしゃみ、鼻水、鼻づまり

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春先、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ(アレルギー性結膜炎)の症状が突然出たら、まず花粉症と疑って下さい。
花粉症はアレルギー性鼻炎のひとつです。これらの症状が出るメカニズムは、

@くしゃみで鼻に入ってきた花粉を外に追い出し、
A鼻水で花粉を鼻の外へ流し、
B鼻がつまることでこれ以上の花粉が入らないよう防御する

という人体に備わった防御反応の結果です。

防御反応には個人差があって、全く反応しない人もいれば、過敏に反応するという人もいます。
ただ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりという症状があっても、実は花粉症ではないということもあります。
鼻炎や副鼻腔炎、風邪などは症状が似ていて紛らわしいですから、こういった症状が出たときには、すぐに医師の診断を受けて適切な処置を受けることが大切です。

特に鼻づまりは、集中力が低下して「鼻性注意不能症」になることがあります。早めの対策をとることが肝要です。
花粉症による鼻対策のポイントは、まず、抗原となる花粉を吸い込まないこと。
また、鼻うがいも花粉症対策で用いられる有効な手段です。
鼻うがいは鼻をかむだけでは出てこない鼻汁を洗い流すことができ、花粉症や慢性鼻炎、風邪などの対策として効果があると言われ、以前は耳鼻科で頻繁に行われていました。
最近では安易に行うと鼻の粘膜の剥離や損傷を招く恐れがあるということで鼻うがいを推奨しない医師も増えています。是非、医師の診断のもと行って下さいね。

最近はテレビの花粉予報もありますし、インターネットでもリアルタイムの花粉情報が入手できます。
生活の中でいろいろな花粉対策をすることで症状を緩和することができます。

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「鼻呼吸」が今、注目。

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花粉症対策の一つとして「鼻呼吸」が注目を集めています。
日本免疫病治療研究会会長である西原克成医学博士は以前から花粉症対策に「鼻呼吸」を提唱しています。
口呼吸がさまざまな病気の原因であるとの考えからです。

実際に、「鼻呼吸」を行う治療をして、花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息などさまざまな病気に対して効果を上げているということです。
「鼻呼吸」は、鼻から空気を吸うことで、鼻腔中の埃や細菌などの異物が除去され、同時に加湿されます。
そして、その空気は肺で酸素を吸入しやすい状態になります。
つまり、鼻は人間に備わった優秀な加湿器と空気清浄機の役割を果たしているということなのです。

人間を始めとする哺乳類はもともと鼻だけで呼吸をしていました。
口呼吸をすると、人間の身体は口から吸った空気をきれいにするしくみになっていないので、空気と一緒に吸い込んだ埃や細菌によって扁桃腺組織を痛めてしまいます。
すると、その機能を低下させてしまいその結果免疫力が低下して花粉症など様々な病気を引き起こすというわけです。

一度口呼吸が身についてしまうと、人はなかなか「鼻呼吸」には戻せないものです。
ですから、花粉の飛んでいない時期から少しずつ「鼻呼吸」に慣れておく準備が必要です。
その方法として効果的なのが睡眠中に濡れマスクを利用することです。

濡れマスクをすれば、睡眠中、無意識に口呼吸をしている方も、口で呼吸をしにくくなります。
そしてマスクの水蒸気を吸い込むことで、鼻の通りがよくなり自然と「鼻呼吸」が身につきます。
昼間は自分で意識して口を閉じ、「鼻呼吸」をするよう心がけて見て下さい。
市販で「鼻呼吸」グッズが数多くでているので、これらを試してみるのもいいでしょう。

アロマセラピーもオススメ

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花粉症の鼻対策にアロマセラピーによる方法もオススメです。
アロマセラピーとは芳香植物の精油を活用して心身の健康を保つ療法として、今では香りや癒し効果にとどまらず、健康面でも幅広く活用されています。
副作用の少ないアロマセラピーは近年多くの医療機関で取入れられています。

鼻水、鼻詰まり、くしゃみなどの症状には粘膜の炎症を緩和するユーカリラジアタの精油をティッシュ等に落として吸入します。
またティートリー、カモミールをホホバオイルに薄めて首に塗ると症状が緩和します。
鼻のかみすぎなどで鼻の周りがかさついたら、皮膚のトラブルを緩和するローズウッド、抗菌作用のあるラベンダーや、新陳代謝を促進するゼラニウムで患部をマッサージするとよいでしょう。

鼻対策以外にも、

頭の芯がボーっとする時には、強壮刺激作用や神経刺激作用のあるカンファー、レモン、ペパーミント、ローズマリーのいずれかをティッシュなどに落として直接吸入してみて下さい。
喉が痛い時には、抗菌作用のあるゼラニウム、ティートリー、ユーカリラジアタなどを首に塗ってマッサージしたり、うがいをするのが効果的です。
また、目がかゆい時には、精油をつくる際にできるフローラルウォーターでシップします。
他にも花粉症の諸症状に効果がある精油は多くあり、自分の好みや体調に合わせて選んで、楽しみながら症状を緩和していくことがアロマセラピーの醍醐味といえます。

アロマセラピーの精油はアロマショップなどで手軽に手に入り、誰もが自ら取り扱うことができますが、精油は薬と同等の機能をもつため慎重に取り扱うことが大切です。
特に、高齢者や乳幼児、妊産婦などが使用する際には医師に相談の上で行うようにしてくださいね。






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